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暦の大雪を過ぎ、日本列島へ冬将軍の到来が続々と・・・という時期なのですが、先月中旬の平地への降雪以来それはありません。筆者の得意とするスキーも雪が降らないことには出来ません。この様に近年の地球温暖化傾向は、ウインタースポーツにもとても大きな影響を与えています。ですので今時期の想いは「ガンバレ冬将軍」です。
春、夏、秋、冬、野に立って眺める田畑こそ日本の原風景だと思うのです。
「今年の恵みをありがとう。」収穫を終えた田んぼを眺め、新たな歳への想いをめぐらすのです。
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今月はじめ、私たち「歌丸の里」に初雪が降りました。積もることはありませんでしたが、例年よりも二十日以上も早い雪でしたのでビックリしました。と、同時に寒さで震え上がりました。皆さんの地方はいかがでしたか。
刈り取りを終えた田んぼに姿を見せた者たちがいます。
まず白鳥です。今年もインフルエンザを運ぶ鳥として、餌付けの禁止や自粛が求められました。次いでやって来たのは、通称「雪蜘蛛(ユキグモ)」です。ユキグモは、通常いるクモとは違い寒くなった今頃に姿を現します。小さくてそれ自体を探すのは大変なのですが、電線を張り巡らせたように作るクモ糸でその存在が分かります。刈り取られた稲の切り株に、幾重にも張り巡らします。
この糸が太陽の日差しでキラキラ輝き、まるで大海原から太陽が昇る時のきらめきのごとく映るのです。幻想的な、この時期だけの自然文様です。
この「ユキグモ」が里に現れると、本格的な雪がやって来るのです。


「あー忙しい、忙しい!、稲刈りもあと少しでおわりだ。あとは、お天気次第だな。」顔を合わせる農家同士の挨拶が、今時期こんな調子です。
久々の大型台風の上陸に、果樹農家をはじめ我々稲作農家も被害の無いことを祈りました。大自然相手では、皆このように「祈る」しかないのです。
それに、短い夏の中でどの様に実ってくれるか心配しました。
しかし、御安心下さい、とても粒ぞろいが良くきらきら艶のある「米」に仕上がっていました。私も驚きましたし、正に「大自然の恵み」だと感じました。
秋の夜長に手にした本の「宮沢賢治」の詩が心に沁みました。

雨ニハハカトウトセズ、風ニハサカラワズ、
雪ニモ夏ノ暑サニモ感謝シ
丈夫ナカラダヲモチ
イツモシズカニワラッテイキル
東ニ病気の農家アラバ
行ッテ手伝ッテヤリ
西ニツカレタ友アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
サウイフ農家ニ
ワタシハナリタイ

自国農業を「市場原理主義」の中で語って欲しくない、そう思うのです。


九月は台風のシーズンです。しかし、今年は例年とは違っています。涼しい夏をもたらした北の高気圧が張り出していて、台風の上陸をさまたげているようです。とても過ごしやすい季節になりました、皆さんお元気にお過ごしのことと御拝察いたします。
「あきたこまち」など早生種の稲はほぼ黄金色に、「コシヒカリやミルキークイーン」などの晩生品種は深みどり色から徐々に黄みどり色にと、それぞれ実りを進めています。いつもの年は台風の被害を心配する頃ですが、今年はそれはありません。でも、涼しい分だけ実りに時間が多くかかり稲刈りに取り掛かるのが例年より10日ほど遅くなりそうです。
秋は収穫の神を祭る「お祭り」が各地でおこなわれます。私たちの地方では、神社から繰り出す獅子舞神事が主流です。太鼓と笛の音に合わせ、白無垢の衣装に身を包んだ若衆が獅子頭を振ります。続く胴体部分にあたる獅子幕のなかには20人ほどの若衆が入り、10メートル程の長さにもなります。この獅子舞が「家内安全、無病息災、五穀豊穣」を祈願し、厄を祓いながら地区内を二晩かけて練り歩きます。暗闇に燈る提灯の灯りや篝火(かがり火)が、夜道を練り歩く獅子舞をより一層幻想的に映し出すのです。「お祭り」が終わると、いよいよ稲刈りの準備がはじまります。
「うまい!」米、「安心して食べていただける米」が収穫間近です!!。


梅雨明け間近でしょうか、強い雨降りの日が続いています。毎年大雨を降らせた後、強い日差しとともに真夏がやって来ます。皆さんの地域ではいかがでしょうか。
今田んぼの稲は、穂肥(ほごえ)をもらう時期に来ています。今までは、葉っぱや茎を主に作る「栄養成長」という過程でした。今時期を境に、オシベ・メシベが出来ていよいよ米粒を作る「生殖成長」へと進んでゆきます。そのための栄養源が先ほどの「穂肥」なのです。
少し技術的なことをお話しします。Aの技術とBの技術について。
A.穂肥の時期をはやくする。
   米粒がたくさん付き、量が多く取れます
しかし、大家族の稲穂では栄養が行きわたらず未熟な米つぶがたくさん出てしまう。

B.穂肥の時期をおそくする。
   米粒の付く数が少なくなる。
   しかし、少家族の稲穂では栄養が行きわたりひと粒ひと粒が立派に実る。

云うまでもなく、私たちの作付けマニュアルは「B」です。更に、肥料の量にも制限を加えて「味の良さ」に結びつく量を診断して施用します。
AとB、これを人間の家族には当てはめてはいけませんね。大家族でも優秀な人はたくさんいらっしゃいます。あくまで米つぶの話し。
落ちが出たところでペンを置き、田んぼに出ることにします。


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